超高齢化社会となった日本では、高齢化によって看護や介護の需要が増加する一方、少子化による人手不足が進行しています。2024年度からは医師の働き方改革も始まり、医師から看護師へのタスクシフトも進んでいきます。そのような状況から、2040年までは看護・介護職者にかかる負担が急速に増大していくことが予想されます。
ナースラボ(NsLab)は、看護師(Ns)をはじめとする看護業界で働く1人でも多くの方の労働環境を改善するため、データサイエンス(機械学習や数理最適化)を用いた看護に関する研究成果を社会実装し、看護を少しでも前に進めることを目的として設立しました。私自身が常に研究と現場の最前線に立ち、最新の研究成果に基づいたサービスを大学病院等の医療施設で試行し、課題を見つけ、改善するというプロセスを継続的に遂行していく所存です。
私は「恩送り(Pay Forward)」という言葉が好きです。これは「誰から受けた恩を直接その人に返すのではなく、別の人に送る」ことを意味します。小さい頃にお世話になったクリニックの看護師さんや祖父母がお世話になった病院の看護師さんに「恩返し」することはなかなか難しいけれども、「恩送り」であれば可能です。そこで私は、看護の最前線に立つ皆さんと協力して、今の世代だけではなく、次の世代が少しでも良い環境で働くことができるように「恩送り」していきたいと考えています。
将来の看護業界が少しでも明るくなるように、研究して、社会実装するプロセスを一緒に楽しみましょう!!
代表 仲島 圭将
略歴
2011年3月 | 愛知県立一宮高等学校 卒業 |
2011年4月 | 大阪大学工学部電子情報工学科 入学 |
2015年4月 | 大阪大学医学部附属病院看護部教育実践室でアルバイト 新人看護職員の疲労度を調査・集計するためのアプリ開発やHP作成などに従事 |
2020年3月 | 大阪大学大学院工学研究科電気電子情報工学専攻博士後期課程 修了(工学博士) |
2020年4月 | 大阪大学大学院医学系研究科医療情報学に特任研究員として着任 大阪大学医学部附属病院看護部付として、横断的な活動に従事 |
2021年12月 | 看護師勤務表自動作成システム(2段階スケジューリング)を開発し、試験運用開始 |
2022年2月 | ビーコンとモバイル端末を用いた無人タイムスタディによる調査を開始 |
2022年6月 | 看護師の業務動線を動画として可視化 |
2024年3月 | 合同会社ナースラボを設立 |
2024年4月 | 大阪大学大学院医学系研究科医療情報学に特任助教として着任 |